シャープの加湿空気清浄機、KI-RX100、KI-PX100、KI-NP100の違いを紹介します。
この3つのモデルは同じグレードの新旧モデルで、発売日は以下のようになっています。
KI-PX100:2022年1月
KI-NP100:2020年9月
KI-NP100からKI-PX100のときに型番がガラッと変わっていますね。
ここが重要なポイントで、KI-NP100(2020年9月)からKI-PX100(2022年1月)のときに、デザインなど含め、いくつか変更点があります。
KI-PX100(2022年1月)からKI-RX100(2022年9月)では、性能的には全く同じです。(付属品の違いのみ)
なので、この3つのモデルを比較するときは、「RX100・PX100」と「NP100」の違いに注目するのが良いです。
そのため、まずは簡単にKI-RX100とKI-PX100の違いを紹介。
次にKI-PX100とKI-NP100の違いを詳しく見ていきます。
それぞれの違いを簡単に見ておくと以下のようになっています。
・使い捨て加湿プレフィルターの付属枚数
(RS100:2枚、PX100:3枚)
※NP100からPX100への変更点)
・デザイン(それに伴ってサイズや重さ)
・ボタンやモニター表示など
・飛沫粒子モードを新搭載
・加湿力アップ
・風量切替を4段階から3段階へ
選び方としては、KI-PX100で新しく搭載された機能が欲しければKI-PX100。
※KI-PX100(2022年1月)はKI-RX100(2022年9月)と性能は同じで、型落ちして安くなっているのでお得
新しい機能などが不要であればKI-NP100で良いでしょう。
記事中ではより詳しく見ていき、商品のメリット・デメリットも併せて紹介します。
シャープ KI-NP100(2020年9月発売)↓
シャープ KI-PX100(2022年1月発売)↓
シャープ KI-RX100(2022年9月発売)↓
目次
KI-RX100とKI-PX100の違い
付属品の違い
KI-RX100とKI-PX100は、本体の性能は同じで付属品が違うだけです。
KI-RX100 (2022年9月):2枚
KI-PX100 (2022年1月):3枚
使い捨て加湿プレフィルターは、加湿フィルターが汚れないようにするために、加湿フィルターに付けるものです。
新しいモデルのほうが付属枚数が1枚減っています。
使い捨て加湿プレフィルターは6枚1,100円※なので、さほど気にするものではありません。
※価格は変わる可能性があります
ただ、性能が同じにも関わらず、枚数が1枚多い上に、型落ちして安くなっていることから、KI-PX100のほうがお得になっています。
シャープ KI-PX100(2022年1月発売)↓
シャープ KI-RX100(2022年9月発売)↓
KI-PX100とKI-NP100の違い
KI-PX100(2022年1月)とKI-NP100(2020年9月)では、いくつか変更点があるので詳しく見ていきますね!
デザイン(サイズ)の変更
KI-NP100からKI-PX100になり、デザインが変わりました。
見た目でもはっきり分かる変更で、サイズや重さも変わっています。
KI-NP100:幅427×奥行371×高さ738
KI-NP100:約17kg
重さはあまり変わりませんが、サイズが少し違います。
KI-PX100になって、幅は同じですが、奥行が2.6cm、高さが3.8cmコンパクトになりました。
なので、設置しやすいという点ではKI-PX100のほうが良いです。
空気清浄機のサイズに加えて、設置時の条件として以下が推奨されています。
・後方3cm以上
・左右はカーテンや家具で吸込口や吹出口をふさがない
これらをトータルで考えて、設置場所を考えておくと良いです。
ただ、壁に3cmまで近づけた状態で使用しても、集じん能力は変わらないということですが、周辺の壁や床がよごれるおそれがあります。
なので、できるだけ離して置いたほうが無難です。
ボタンやモニター表示などの違い
これは、大きく言えばデザインの違いに含まれますが、別途紹介させていただきます。
操作ボタンやモニター表示、センサーについての話です。
KI-NP100からKI-PX100になるにあたり、なくなったり、追加されたり、名称が変わったものがあります。
変更があったものだけ紹介します。
KI-NP100 (2020年9月) | KI-PX100 (2022年1月) |
---|---|
おまかせボタン 効果実感ボタン | センサー自動ボタン ※おまかせ運転と効果実感モードの切り替え可能 |
掃除アシストボタン パワフルショットボタン プレフィルター掃除ボタン | なし |
なし | 飛沫粒子モードボタン |
メニューボタン | ボタン点灯 ※機能はほぼ同じ。名称変更 |
KI-NP100 (2020年9月) | KI-PX100 (2022年1月) |
---|---|
ホコリモニター | ハウスダストモニター ※機能は同じで名称変更のみ |
PM2.5モニター | 微小粒子モニター ※機能は同じで名称変更のみ |
KI-NP100 (2020年9月) | KI-PX100 (2022年1月) |
---|---|
加湿お手入れランプ | お手入れランプ ※機能は同じで名称変更のみ |
ごみすてランプ | なし |
KI-NP100 (2020年9月) | KI-PX100 (2022年1月) |
---|---|
人感センサー | なし |
ボタン、モニター、ランプ、センサーの変更点について、ポイントは大きく4つあります。
KI-NP100では「おまかせボタン」と「効果実感ボタン」がありましたが、KI-PX100では「センサー自動ボタン」一つになりました。
「センサー自動ボタン」で、「おまかせ運転」と「効果実感モード」を切り替えることができます。
この変更を含め、表示ランプの変更などもあって、天井部分にある操作部は、KI-PX100のほうがシンプルになっています。
KI-NP100では「掃除アシストボタン」、「パワフルショットボタン」がありましたが、KI-PX100ではそれらがなくなり、新しく「飛沫粒子モードボタン」ができました。
各ボタンの機能としては以下のようになっています。
掃除アシスト運転・・・掃除機をかけた後など、舞い上がったホコリを効果的にきれいにする
パワフルショット運転・・・ソファやカーペット、カーテンなどに付着したニオイや菌などを集中的にきれいにする
飛沫粒子モード運転・・・微小粒子などの空気のよどみを素早くきれいにする
KI-PX100になって「飛沫粒子モード」ができたことで、「掃除アシスト運転」や「パワフルショット運転」に取って代わったイメージです。
KI-NP100には「プレフィルター掃除ボタン」がありましたが、KI-PX100になってなくなりました。
後ろのパネルにあるプレフィルターにほこりが溜まると集塵性能が低下します。
そのため、プレフィルターを定期的に自動掃除してくれる機能が付いています。
※機能「設定」時に前回の掃除から48時間毎に自動清掃
それとは別に、KI-NP100では「プレフィルター掃除ボタン」を押すと、好きなタイミングでプレフィルターの自動掃除をすることができます。
ただ、自動掃除してくれる機能が付いているので、「プレフィルター掃除ボタン」を押して掃除する人はあまりいないと思われます。
なので、正直ボタンがなくなっても特に問題はないでしょう。
KI-NP100には人感センサーが付いていましたが、KI-PX100ではなくなりました。
例えば、KI-NP100は人感センサーによって不在を検知し、不在のときは加湿を切って空気を集中的に浄化するという機能があります。
ただ、KI-PX100ではスマホの位置情報を設定することで不在を検知し、同様の機能を使うことができます。
なので、スマホを持っているのであれば、人感センサーの有無はあまり気にしなくても良いでしょう。
逆にスマホを持っていない場合は、人の動きや不在を検知して運転を調整してくれる人感センサーが必要かどうか考えて選ぶと良いと思います。
飛沫粒子モードの有無
KI-PX100には「飛沫粒子モード」が新しく搭載されました。
「飛沫粒子モード」は、ウイルス飛沫粒子がよどみやすい天井面を直接狙って、循環気流に乗せて吸じんします。
その結果、ウイルス飛沫粒子をより効率良く捕集することができ、15分後の捕集数が従来気流の約2倍になっています。
この機能があったほうが良い場合は、KI-PX100を選びましょう。
加湿力の違い
KI-NP100は発売時点(2020年8月)で、家庭用加湿空気清浄機の中で業界トップクラスの大容量加湿でした。
KI-PX100は、KI-NP100を上回る大容量加湿を実現しています。
KI-PX100:1,000mL/h
KI-NP100:930mL/h
なので、よりすばやく部屋を加湿したい場合は、KI-PX100のほうを選んだほうがいいです。
ただ、注意点というほどではないですが、知っておいたほうが良いことが2つあるので紹介しますね!
加湿量はKI-PX100のほうが上というお話をしました。
ただ、加湿量は「風量」によって変わってきます。
いちばん強い風量で運転したときはKI-PX100のほうが加湿量は上ですが、いちばん弱い風量のときは加湿量は同じです。
KI-NP100からKI-PX100になったときに、風量が4段階から3段階に変更されているため単純比較はできませんが、加湿量の違いは以下のようになっています。
強:1,000mL/h
中:810mL/h
静音:330mL/h
ターボ:930mL/h
強:850mL/h
中:750mL/h
静音:330mL/h
このように、風量によって加湿量が異なり、静音で運転する場合は加湿量は同じということは知っておきましょう。
KI-PX100はKI-NP100とは構造を変えることで加湿力をアップしました。
その結果、KI-PX100とKI-NP100では、加湿フィルターが違い、値段も違います。
KI-PX100の加湿フィルターは2枚一組になっていて、型番はFZ-L75MF。
KI-NP100の加湿フィルターはFZ-E100MFです。
KI-PX100:FZ-L75MF(2枚一組)4,290円(税込)
KI-NP100:FZ-E100MF、3,520円(税込)
価格差は770円です。
ただ、加湿フィルターは、目安として月1回のお手入れが必要ですが、約10年は交換不要ということになっています。
頻繁に交換するわけではないので、価格差はさほど気にする必要はないでしょう。
一応、KI-PX100とKI-NP100では、使っている加湿フィルターが違うということだけ抑えておけば良いと思います。
風量の見直し(4段階から3段階へ)
KI-NP100からKI-PX100になるにあたり、風量が4段階から3段階へ変更されました。
KI-NP100では1番強い風量として「ターボ」があったんですが、KI-PX100では「ターボ」がなくなりました。
KI-NP100の風量(4段階)
ターボ:8.8
強:7.7
中:6.5
弱:2.0
KI-PX100の風量(3段階)
強:8.1
中:6.4
弱:2.0
KI-NP100の風量(4段階)
ターボ:10
強:7.7
中:6.5
弱:2.0
KI-PX100の風量(3段階)
強:10
中:6.4
弱:2.0
これを見ると、KI-NP100の4段階の時の、「中」と「強」の風量の数値が割と近いことが分かります。
なので、4段階から3段階へ変更されて、シンプルになった感じです。
どちらかというと、3段階のほうが扱いやすいのではないでしょうか。
KI-PX100とKI-NP100の選び方
KI-PX100とKI-NP100の違いとしては、「飛沫粒子モード」と「加湿力」がポイントです。
飛沫粒子モードはウイルス飛沫粒子をより効率よく捕集できます。
飛沫粒子とは声を出すことで発生する飛沫のほか、これらの飛沫のうち特に小さいものであるエアロゾルなどです。
また、KI-PX100は加湿力がアップしています。
なので、「より効率よく飛沫粒子を捕集したい」とか、「より素早く加湿したい」という場合はKI-PX100を選んだほうがいいです。
その辺にこだわらなければ、型落ちして安くなっているKI-NP100のほうを選んでも大丈夫です。
後は、KI-PX100のほうが少しコンパクトになっているので、そこも抑えつつ選ぶと良いでしょう。
シャープ KI-NP100(2020年9月発売)↓
シャープ KI-PX100(2022年1月発売)↓
KI-RX100、KI-PX100、KI-NP100のデメリット
サイズが大きい
KI-NP100・KI-PX100、KI-RX100ともに、おすすめ畳数23畳です。
かなり広い空間をカバーしているので、これだけの性能がある空気清浄機としては特別サイズが大きいわけではありません。
ただ、実際に到着してみると、結構大きいと感じる人がいます。
なので、到着時に戸惑わないためにも、サイズ感は把握しておいたほうが良いでしょう。
違いの部分でも紹介しましたが、サイズは以下のようになっており、KI-PX100やKI-RX100のほうが若干コンパクトです。
KI-PX100、KI-RX100:幅427×奥行345×高さ700
それに加えて、上、後ろ、左右にもある程度の空間(上方60cm以上、後ろ3cm以上)が必要になるので、トータルでイメージしておくと良いと思います。
音声について
KI-NP100、KI-PX100、KI-RX100ともに、音声でいろいろなお知らせなどをしてくれる機能があります。
これについては、「おしゃべりが可愛い」という人もいて、必ずしもデメリットというわけではありません。
むしろ好意的にとらえる人もいます。
ただ、「しゃべりすぎる」と感じたり、「最初は良かったけど、だんだん気になるようになってきた」という人もいます。
音量は「大・中・小」から選ぶことができますし(購入時は中)、「切」にすることもできます。
なので、必ずしも音声を聞かなければいけないわけではないので、そんなに問題になることはないかもしれません。
一応、うっとうしく感じることもあるかもしれないというのは知っておいた方が良いでしょう。
KI-RX100、KI-PX100、KI-NP100のメリット
性能に対する満足感
・消臭力
・加湿力
・花粉対策
上記のような、加湿空気清浄機としての性能に対して、満足度の高い評価が見受けられます。
さすがに、安心のシャープ製といったところですね。
シャープ KI-NP100(2020年9月発売)↓
シャープ KI-PX100(2022年1月発売)↓
シャープ KI-RX100(2022年9月発売)↓
KI-RX100、KI-PX100、KI-NX100の仕様比較
モデル | KI-NP100 (2020年9月) | KI-RX100 (2022年9月) KI-PX100 (2022年1月) |
---|---|---|
プラズマクラスター 適用床面積 | 約23畳(約38m²) | 約23畳(約38m²) |
空機清浄 適用床面積 | 〜46畳(76m2) | 〜46畳(76m2) |
空機清浄時 清浄時間 | 8畳を6分(「ターボ」運転時) | 8畳を6分(「強」運転時) |
空機清浄時 消費電力(W) | 静音:5.3(モニター切時:4.9) 中:44 強:60 ターボ:95 | 静音:7.9(モニター切時:7.3) 中:47 強:97 |
空機清浄時 運転音(dB) | 静音:21 中:48 強:51 ターボ:54 | 静音:21 中:48 強:53 |
加湿空機清浄 適用床面積 | プレハブ洋室 〜26畳(43m2) 木造和室 〜15.5畳(26m2) | プレハブ洋室 〜28畳(46m2) 木造和室 〜17畳(28m2) |
加湿空機清浄時 清浄時間 | 8畳を7分(「ターボ」運転時) | 8畳を8分(「強」運転時) |
加湿空機清浄時 消費電力(W) | 静音:6.1(モニター切時:5.7) 中:46 強:62 ターボ:68 | 静音:9.0(モニター切時:8.4) 中:57 強:70 |
加湿空機清浄時 運転音(dB) | 静音:22 中:48 強:51 ターボ:53 | 静音:23 中:48 強:50 |
加湿空機清浄時 加湿量(mL/h) | 静音:330 中:750 強:850 ターボ:930 | 静音:330 中:810 強:1.000 |
タンク容量(L) | 約4.3 | 約4.3 |
外形寸法(mm) | 幅427×奥行371×高さ738 | 幅427×奥行345×高さ700 |
質量(kg) | 約17 | 約16 |
電源コード長さ(m) | 約2.0 | 約2.0 |
待機時消費電力(W) | 約0.7(無線モジュール起動時:1.2) | 約1.3(無線モジュール起動時:約1.5) |
まとめ
シャープの加湿空気清浄機、KI-RX100、KI-PX100、KI-NP100の違いについて紹介しました。
これら3機種は新旧モデルですが、ポイントはKI-NP100(2020年9月)とKI-PX100(2022年1月)の違いです。
新しくなるタイミングで、そこそこの変更がありました。
変更前の機能でも良ければKI-NP100でいいですし、新機能が良ければKI-PX100になります。
また、KI-PX100(2022年1月)とKI-RX100(2022年9月)では、付属する加湿プレフィルターの枚数の違いだけです。
性能的には全く同じものなので、特に新商品というこだわりがなければ、型落ちして安くなっているKI-PX100のほうがお得です。
シャープ KI-NP100(2020年9月発売)↓
シャープ KI-PX100(2022年1月発売)↓
シャープ KI-RX100(2022年9月発売)↓