ルンバi3とe5の違いを詳しく紹介します。
ルンバi3は2021年、e5は2018年に発売された商品です。
i3のほうが新しい商品で、値段が1万円高く性能も上です。
※i3には自動ゴミ収集機がセットになっているもの(i3+)もありますが、そちらはe5より4万円高いです
記事中で詳しく紹介しますが、違いを簡単に紹介すると以下のようになっています。
・吸引力 (i3のほうが強い)
・対応部屋数 (i3のほうが多い)
・自動再開機能 (i3のみ)
・狭い場所への進入回避 (i3のみ)
・掃除する部屋の指定 (アプリ使用でi3のみ)
・掃除箇所の確認 (アプリ使用でi3のみ)
・自動ゴミ収集機との連携 (i3のみ可)
・ブラーバ(拭き掃除機)との連携 (i3のみ可)
・サイズ (i3のほうが小さくて軽量)
このように、i3のほうが優れている点がいくつかあります。
ただ、普通に掃除してくれれば良いというのであれば、1~2部屋ならe5、3~4部屋ならi3が向いています。
その他、掃除する部屋の指定や掃除した箇所のチェック、拭き掃除機との連携などができるほうがいいなら、部屋数に関わらずi3がいいです。
では、具体的な違いや、メリット・デメリットについて詳しく見ていきますね!
e5より効率的に掃除し、掃除したい部屋の指定や掃除履歴が確認できます↓
1~2部屋、自動的に掃除して欲しい人向き↓
ルンバi3とe5の違い
ルンバi3とe5の違いを具体的に見ていきます。
掃除の仕方
ルンバi3とe5では、掃除の仕方に以下のような違いがあります。
e5:壁を感知しながら清掃
i3はマッピング機能に対応していて、部屋の間取りを記憶することができます。
間取りに沿った規則正しいパターンで掃除するので効率が良く、同じ部屋ならe5に比べて短い時間で掃除が完了します。
壁などへのぶつかりも少なく、当たりもよりソフトですし、複数の部屋の掃除にも向いています。
e5はマッピングに対応していないので、壁を検知しながらランダムな感じで清掃するため、i3よりは効率が悪く時間も掛かります。
部屋の形状にもよりますが、e5で複数部屋掃除する場合は、掃除したい部屋に運んで行って使うようなイメージです。
そのため、1~2部屋ならe5でも大丈夫ですが、3~4部屋になるとi3のほうが便利です。
吸引力
吸引力はi3のほうが強く、以下のようになっています。
e5:従来品の5倍
※従来品とはAeroVac搭載のルンバ600シリーズで、カーペット上での比較です
i3のほうが吸引力が強くなっています。
そのため、「掃除が規則正しいパターン+吸引力も強い」ということで、i3のほうがより取りこぼしが少なくなっています。
ただ、e5の口コミを見ても、多少の取りこぼしはあっても、ゴミが取れないというような不満はほとんどみかけません。
なので、例えば掃除する箇所がほとんどフローリングであれば、吸引力の差についてはe5でもあまり問題はないかと思います。
逆に絨毯部分が多いなどで、よりしっかりゴミやほこりを吸いたい場合はi3のほうがいいでしょう。
ただ、ルンバは毛足の長いカーペット、デリケートなカーペットやムートン、フェルト素材の敷物などには使えません。
他のロボット掃除機でも同じようなものですが、そういうものには使えないということは知っておいたほうがいいです。
対応部屋数
e5:1~2部屋
対応部屋数には上記のような違いがあります。
複数の部屋を掃除するのであれば、i3のほうが向いています。
逆に、一人暮らしで部屋数が少なかったり、リビングだけ掃除してくれれば良いみたいな感じであればe5で大丈夫です。
自動再開機能
e5:自動再開機能なし
自動再開機能というのは、電池の残量が少なくなった時にホームベースに戻って充電(自動充電機能)したあと、中断したところから再開できる機能です。
e5のほうは自動再開機能が付いていません。
ただ、i3は掃除の仕方が効率的でe5よりも短い時間で済むといっても、複数の部屋を掃除する場合はそれなりに時間がかかることがあります。
その点e5は、そもそもが1~2部屋という前提なので、フル充電であれば途中でバッテリー切れを起こすことはそんなに多くないと思います。
※年数が経ってバッテリーが劣化してくると、そういうことが増えてくる可能性はあります
もちろん自動再開機能が付いていた方が便利ですが、e5のように少ない部屋数で使おうと思っているなら、再開機能がなくてもさほど問題はないでしょう。
掃除したい部屋の指定
e5:掃除したい部屋は指定できない
i3のほうはマッピング機能で部屋の間取りを記憶することができ、どの部屋を掃除するかアプリを使って指定することができます。
複数部屋あれば特定の部屋だけを掃除したいということもあるでしょうから、あると便利な機能です。
e5は1~2部屋を掃除する機種で、購入する人もそこを一気に掃除してほしいと思っている人が多いと思うので、部屋を指定できなくても特に問題はないでしょう。
ちなみに上位モデルのj7やs9になると、テーブルやソファなどの家具を認識し、ソファの前だけなどピンポイントで掃除することができます。
狭い場所への進入回避
狭い場所への進入を回避するための、リアクティブセンサーというものがあります。
そのセンサーが、i3とe5では以下のようになっています。
e5:センサーなし
このセンサーは、家具の下が狭かったり、奥に進むにつれて上が低くなってくるような家具などの場合、無理に進入しないようになっています。
e5の場合は、そのセンサーがないため、入っていって脱出できなくなってしまうということもあり得ます。
ただ、部屋にそのような箇所がなければ、リアクティブセンサーがなくても問題ありません。
また、e5には「デュアルバーチャルウォール」という、赤外線によって進入を防げる機材が付いてきます。
進入してほしくない箇所の近くに置く必要があるので、その分ものは増えますが、e5でも進入を防ぐことはできます。
この辺は、各々の部屋の状況に応じて判断すると良いでしょう。
掃除した箇所の確認
e5:清掃箇所の確認不可
i3はアプリでどこを掃除したのか色付きで表示してくれる機能があります。
e5は部屋のマッピング機能がないので、どこを掃除したのか分かる機能はありません。
掃除したところが可視化されるのは分かりやすくて便利ですし、口コミでもこの機能は評判が良いです。
掃除した箇所を確認できたほうが良いのであれば、i3を選びましょう。
自動ゴミ収集機との連携
自動ゴミ収集機は、ルンバのダストボックスに溜まったゴミを吸い取ってくれるものです。
ルンバは自動ゴミ収集機と連携できるモデルがあり、i3とe5では以下のようになっています。
e5:連携不可
※i3にはそもそも自動ゴミ収集機とセットになったものが販売されています(i3+)
ゴミ収集機内に紙パックがあり、一杯になったらそれを捨てれば良いだけなのでかなりラクです。
とは言え、i3もe5もゴミ捨てはダスト容器を外して中身を捨てるだけですし、容器は水洗いもできます。
そこまでゴミ捨てが大変というわけではありません。
また、自動ゴミ収集機には、以下の気を付けておきたい点もあります。
奥行き39×幅31×高さ49cm
・ゴミ回収時の音がけっこう大きい
・大事なものを吸ってしまったときに取り出すのが大変
自動ゴミ収集機は上記のことも考慮した上で検討したほうが良いと思います。
また、欲しくなった時に後から追加することもできますが、最初からセットになっているi3+(アイスリープラス)のほうが、価格はお得です。
プラーバ(拭き掃除機)との連携
ルンバを販売しているアイロボット社では、「ブラーバ」という床拭きロボットも販売しています。
その「ブラーバ ジェット m6」と連携できるモデルがあり、以下のようになっています。
e5:連携不可
連携というのは、ルンバが掃除を完了した後、ブラーバ ジェット m6が拭き掃除を行ってくれるというものです。
ブラーバ ジェット m6も使いたいという場合は、i3のほうが便利です。
サイズ
i3:34.2cm×9.2cm
e5:35.1cm×9.2cm
i3:約3.2kg
e5:約4.0kg
i3のほうが小さくて軽いですが、わずかな違いと言っていいと思います。
ただ、どちらにしてもルンバを初めて見る人は、意外と大きいと思われるかもしれません。
設置場所にも関わってくるので、だいたいのサイズ感は把握しておきましょう。
また、i3・e5両方ともホームベース(ルンバの拠点)の設置場所には以下の条件があります。
・階段などの段差から1.2m
・前方に1.2m
このことを前提に設置場所を考えておくと、到着後スムーズに設置できますよ!
ちなみに細かいことですが、デザイン的にe5は光沢感があり指紋が付きやすいです。
i3はファブリック調で指紋が付きにくくなっています。
e5より効率的に掃除し、掃除したい部屋の指定や掃除履歴が確認できます↓
1~2部屋、自動的に掃除して欲しい人向き↓
ルンバi3とe5のデメリット
それなりに音がする
i3・e5ともに、掃除しているときはそれなりに音がします。
口コミでは感じ方は人それぞれですが、普通の掃除機か、それよりは少し静かくらいに思っておけば良いと思います。
テレビを見ながらというのはちょっと厳しいと思いますし、寝ているときなども不向きです。
ただ旧モデルを使っていた人からすると、i3やe5になって静かになったと感じている人が口コミでけっこう見られます。
また、i3とe5を比較した場合には、i3のほうが静かになっているようです。
それでも、「それなりに音がする」と思っておけば、間違いないでしょう。
救出が必要になることがある
ちょっとした段差であれば大丈夫ですが、段差ではまってしまったり、乗り越えていったけど戻れなくなったりという可能性はあります。
また、食卓テーブルのイスの下のような狭いところに入っていって、出られなくなってしまうこともあり得ます。
そういう時は人間による救出が必要です。
なので、なるべく部屋の中がシンプルであることが理想です。
ただ、e5には「デュアルバーチャルウォール」というものが付属しています。
進入してほしくない所に設置して、ルンバの進入を防ぐことができます。
また、i3はマッピング機能があり、規則正しいパターンで動くことに加え、センサーも進化しています。
とは言え状況によっては、必ずしも100%スムーズにホームに戻ってくるとは限らないという風に思っておくと良いと思います。
壁などにぶつかる
ルンバのe5、i3の両方とも、壁などにぶつかります。
それでも、旧モデルからは、ソフトな当たりに進化しています。
また、i3はe5よりも進化しているので、e5よりもぶつかりは少ないですし、当たりもよりソフトです。
ただ、例えば食卓テーブルのイスの下などに入り込んだ時は、けっこう普通にぶつかってしまうことがあるという意見は見かけました。
壁にぶつかってもキズが付くことはないと思いますが、高級家具などを使っている場合は、そこは掃除させないようにしたほうが良いかもしれません。
ゴミが多少残ることがある
将来的には、完璧に掃除してくれる掃除ロボットが出てくるかもしれません。
ただ、現状では人間が掃除するように、隅から隅まできれいにしてくれるというわけにはいきません。
それでもルンバの掃除力に不満という意見はほぼ見かけませんが、「ある程度(7~8割くらい)キレイにしてくれれば良い」くらいの感覚でいたほうが良いでしょう。
仕事で掃除できない時にルンバに任せて、掃除できていない部分は休みのときに軽く自分で掃除すれば良い、というようなイメージを持っておくと良いと思います。
ルンバi3とe5のメリット
床に物を置かなくなる
「床に物を置かなくなった」という意見がけっこうあります。
というのも、床に物が置いてあるとルンバが通れないですし、コードなどがあると巻き込んでしまう可能性があるからです。
そのため、口コミを見ていると「自然と床に物を置かなくなったり、ルンバが掃除する前に片づける」という人がかなり多いです。
これは、ある意味ルンバの見えないメリットと言っていいでしょう。
掃除しにくい部分が掃除できる
最近はコードレス掃除機があるので、普通の掃除機に比べて色んなところが掃除しやすくなりました。
ただ、それでもベッドやソファの下のような場所だと、奥のほうは届かなかったり大変なこともあります。
その点、ルンバが入れる高さがあれば、奥のほうまで掃除してくれるのでかなり便利です。
掃除しにくい場所にも入っていって掃除してくれるのは、ロボット掃除機ならではの大きなメリットです。
時間を有効に使える
自分で掃除をする時間が減るので、その分を有効に使えます。
日中仕事をしていると、帰ってきてから掃除するのは大変ですし、休みの日でも掃除するのが面倒なこともありますよね!
なので、勝手に掃除してくれるというのはかなり便利です。
口コミでも、もうルンバなしの生活には戻れないという意見を見かけます。
特に犬や猫などのペットがいる場合は、掃除が非常に楽になったという人が多いです。
日々の掃除に大変さを感じているなら、かなり強い味方になってくれるでしょう。
精神的に気持ちいい
「いつも床がきれいになっていて気持ちいい!」
これが1番のメリットではないでしょうか。
髪の毛が落ちていたり、ほこりが落ちているのが分かっていても、疲れているときなどは掃除するのは大変です。
「面倒な掃除からの解放」&「いつも床がキレイになっている精神的満足感」
これこそがルンバの大きな魅力ですよね。
家に帰ってきたときに床がキレイになっていたら、とても気持ち良く過ごせますよ!
ルンバi3とe5の選び方
i3向きの人
・なるべく短時間で掃除して欲しい
・絨毯などが多いので吸引力が強いほうがいい
・掃除したい部屋を指定できたほうがいい (アプリ使用)
・掃除した部分が分かるほうがいい (アプリ使用)
・自動ゴミ収集機と連携したい
・ブラーバ(拭き掃除)と連携したい
i3はまず対応部屋数が3~4部屋と多めです。
また、機能的にもe5より上なので、上記のアプリによる便利機能や、他との連携もできたほうが良い場合はi3を選びましょう。
e5より効率的に掃除し、掃除したい部屋の指定や掃除履歴が確認できます↓
e5向きの人
・細かい機能は不要
・シンプルに掃除してくれればいい
・できるだけ値段が安いほうがいい
まず、1~2部屋という少ない部屋数で使いたい人。
そして、多少効率は悪くても、全体的に掃除してくれれば良い人は、ルンバe5でも十分満足度は高いと思います。
「特別なことはいらない。シンプルに掃除してくれればいい」場合はe5が向いています。
1~2部屋、自動的に掃除して欲しい人向き↓
ルンバi3とe5の仕様比較表
モデル | i3 | e5 |
---|---|---|
販売年 | 2021年 | 2018年 |
おすすめ間取り | 3~4部屋 | 1~2部屋 |
吸引力 | 10倍 ※AeroVac搭載のルンバ 600シリーズとのカーペット上での比較 | 5倍 ※AeroVac搭載のルンバ 600シリーズとのカーペット上での比較 |
おすすめの床材 | カーペット&フローリング | カーペット&フローリング |
清掃パターン | 規則正しいパターンで清掃 | 壁を感知しながら清掃 |
自動充電&自動再開 | ○ | 自動充電のみ |
稼働時間 | 最大75分 | 最大90分 |
自動ゴミ収集機との連携 | 対応 (別売/i3+はセット) | 非対応 |
ブラーバ(拭き掃除ロボット)との連携 | 対応 | 非対応 |
部屋を指定して清掃(アプリ) | ○ | × |
掃除箇所の履歴確認(アプリ) | ○ | × |
季節やライフスタイルに合わせた清掃提案(アプリ) | ○ | ○ |
音声アシスタント対応(アプリ) | ○ | ○ |
スケジュール設定 | ○ | ○ |
リアクティブセンサー(狭い場所への進入を回避) | ○ | × |
ダートディクトセンサー(汚れた場所を集中的に清掃) | ○ | ○ |
サイズ | 34.2×9.2cm | 35.1×9.2cm |
重量 | 約3.2kg | 約4.0kg |
セット内容 | ルンバ本体 ホームベース バッテリー(内蔵) 交換用フィルター×1 電源コード | ルンバ本体 バッテリー(内蔵) ホームベース デュアルバーチャルウォール×1 交換用ダストカットフィルター×1 電源コード 乾電池 |
まとめ
ルンバi3とe5を比較しました。
簡単に言えばe5はシンプルで、i3はe5より高機能です。
価格が改訂され、非常に手にしやすい価格になりました。
i3とe5では1万円ほどの価格差があるので、ここで紹介した違いが参考になればと思います。
e5より効率的に掃除し、掃除したい部屋の指定や掃除履歴が確認できます↓
1~2部屋、自動的に掃除して欲しい人向き↓