パナソニックのホームベーカリーSD-MDX4とSD-MT4の違いを比較しました。
SD-MT4:2021年9月
発売日は同じで、SD-MDX4のほうが上位モデルとなっており、以下の違いがあります。
・メニュー数 (SD-MDX4のほうが多い)
・サイズや重さ
・カラー
マニュアル機能というのは、「ねり」「発酵」「焼き」の工程の一つを選んで、好みのレベルや時間の設定ができるというものです。
「よりいろいろなパンを作りたい」とか、「自分好みのパンを追求してみたい」という人にはあると便利な機能です。
その辺りも含めて、記事中でより具体的に紹介します。
その他にも、SD-MDX4とSD-MT4の選び方や、どのようなメリット・デメリットがあるのかなども詳しく紹介します!
最上位モデル。成形したり焼いたりもしたい人向き↓
オートメニューで作れるものだけでOKならこちらでも十分↓
目次
SD-MDX4とSD-MT4の違い
パナソニックホームベーカリーSD-MDX4とSD-MT4の違いを詳しく見ていきますね!
マニュアル機能の有無
最上位モデルのSD-MDX4にだけ付いているのが「マニュアル機能」です。
パン作成には「ねり」、「発酵」、「焼き」の工程があり、この工程の一つのレベルや時間を設定できる機能です。
まず、「レベル」というのは各工程ごとに以下の図ような使い分けをします。
そのうえで。例えば以下のイメージです。
・「発酵」をレベル1で60分行う
・「焼き」をレベル3で30分行う
このようにある程度、自分の思い通りに設定して実行することができます。
これに加えて便利なのが、次に紹介する「マイねり」という機能です。
「マイねり」とは、「ねり」の設定を3つまで登録できる機能です。
例えば以下のような「ねり」を行いたいとします。
・レベル3で2分
・レベル4で10分
マニュアル機能で設定して実行することはできますが、1回1回設定して行うのは面倒ということもあると思います。
そこで「マイねり」では上記3つの設定を1パターンとして登録し、一続きで実行してくれます。
1パターンにつき3つまでの「ねり」工程を、5パターンまで登録できます。
このマニュアル機能があることで、パン作りの幅が広がるわけですが、「便利な機能かもしれないけど、そこまで使いこなせる自信が・・・」という人もいると思います。
ただ、その点は安心で、SD-MDX4はレシピブックが付いてきて、その中でマニュアル機能を使ったレシピもかなりの数が載っています。
・食パン
・角食パン
・マーブルパン(渦巻き)
・キヌアのパン
・シナモンミルクティーブレッド
・クレセントロール
・ブロードヒェン
・バンズ
・イングリッシュマフィン
・トマトパン
・プルーンとくるみのパン
・じゃがバタチーズパン
・パンディジョン
・コーンパン
・雑穀ご飯パン
・タイガーブレッド
・クリームパン
・パン・オ・レザン
・ブリオッシュ
・レーズンロール
・プチチョコパン
・アーモンドみるくロール
・コーヒーブレッド
・パンオレ
・プレートバンズ
・ミルクハース(ごま)
・ミルクハース(クランベリー)
・ミルクハース(プレーン)
・バゲット風
・チャバッタ(プレーン)
・チャバッタ(枝豆とチーズ)
・ミルクフランス
・セーグルオリーブ
・パン・ド・カンパーニュ
・パン・オ・セーグル
・クリームチーズ&クランベリー
・ベーコンエビ
・フルーツナッツスティック(ねじねじ棒)
・レトロバゲット
・ミエル
・クロワッサン・オ・ショコラ
・クロワッサン
・フルーツデニッシュ
・ベーコンパイ
・クロッカン
・アマニブレッド
・ミックスフォカッチャ
・プロヴァンス
・カルツォーネ
・ベーグル(プレーン)
・ベーグル(全粒粉入り)
・ベーグル(ごま&チーズ)
・ビアリー
・ドーナッツ
・ベルリーナークラップフェン
・グリッシーニ
・米粉ととろろ昆布
・チーズパリパリ
・花巻
・ピタパン
・低糖質まるパン
・低糖質ベーグルサンド
このように、いろんなパンを作ることができますよ!
こういうものを作っていく中で、さらに自分なりのアレンジを加えていくと良いのではないでしょうか。
とにかくパンが大好きで、「いろんなパンを作ってみたい」とか、「パン作りを極めたい」という人は、最上位モデルのSD-MDX4を選んだほうがいいでしょう。
メニュー数の違い
もう一つの機能的な違いは、メニューの数が違います。
SD-MDX4:43
SD-MT4:41
SD-MDX4やSD-MT4には、大きく分けて、パンメニュー、生地メニュー、その他(ケーキやもちなど)メニューの3つがあります。
その中で、SD-MDX4とSD-MT4のメニューの差は、生地メニューの違いです。
SD-MDX4のほうが生地メニューが多く、いろいろなパンをつくることができます。
例えばフランスパンは完成まで自動でも作れますが、出来上がりがパンケースの四角っぽい形になります。
そこで、生地だけ作って成形などは自分ですることで、縦長のフランスパンを作ることもできます。
※フランスパンを作れるハード生地メニューはSD-MDX4のみ搭載
生地メニューを利用したレシピもレシピブックに載っているので紹介します。
SD-MDX4 | SD-MT4 | |
---|---|---|
食パン生地 | 山形食パン 酒粕パン 抹茶黒豆ロール お楽しみちぎりパン ドイツ風ソーセージロール スイートポテトブレッド 塩パン くるみポテトブレッド | - |
ハード生地 | 玄米はちみつパン フランスパン プチパンアラカルト ハードロール(ガーリック風味) カイザーゼンメル そば粉パン かぼちゃの種とドライフルーツのパン 平焼きあんぱん カンパーニュ風マロンブレッド | - |
リッチ生地 | モンキーブレッド バターロール ヨーグルトパン さつまいもパン クロワッサン リッチ生地を使ったドーナツ オニオンツナチーズ ふわふわチーズクリーム コロネ メロンパン UFOパン カレーパン | - |
パン生地 | - | バターロール パン生地を使ったドーナツ ヨーグルトパン クロワッサン ベーグル |
ちなみに、SD-MT4のパン生地は、材料的にはSD-MDX4のリッチ生地に近いです。
なので、「リッチ生地」のレシピと「パン生地」のレシピでは、バターロールのようにレシピかぶっているものもあります。
いずれにしても、より多くの様々なパンをつくってみたい場合は、SD-MDX4のほうがいいです。
サイズや重さの違い
SD-MDX4とSD-MT4では、サイズや重さが違います。
サイズ:幅26.3×奥行35.6×高さ35.3cm
重さ:6.0kg
サイズ:幅24.1×奥行30.4×高さ34.7cm
重さ:5.6kg
SD-MT4のほうが、サイズが、幅2.2cm、奥行き5.2cm、高さ0.6cm小さく、重さも0.4kg軽くなっています。
画像では同じような感じに見えますが、特に奥行に関しては5cmほど違うので注意して下さい。
それなりに大きさはあるので、サイズはしっかり把握しておきましょう。
また、ホームベーカリーを設置する際には以下も考慮する必要があります。
・壁や家具から5cm以上離す (壁や家具の変形・変色を防ぐため)
なので、「本体サイズ + 壁や家具から5cm、端から10cm」で設置場所を考えておきましょう。
カラー
それぞれ1つのカラーしか販売されていません。
「もう少しカラーが選べればいいのに」という意見はいくつかありますが、こればかりはしょうがないですね。
黒と白という対照的な色で販売されています。
最上位モデル。成形したり焼いたりもしたい人向き↓
オートメニューで作れるものだけでOKならこちらでも十分↓
SD-MDX4とSD-MT4の仕様比較
SD-MDX4 | SD-MT4 | |
---|---|---|
タイプ | 1斤タイプ | 1斤タイプ |
電源 | 100V・50Hz/60Hz | 100V・50Hz/60Hz |
消費電力 | 430W | 430W |
サイズ(幅×奥行×高さcm) | 26.3×35.6×35.3cm | 24.1×30.4×34.7cm |
重さ | 6.0kg | 5.6kg |
コードの長さ | 1.0m | 1.0m |
マニュアル機能 | ○ | × |
メニュー数 | 43 | 41 |
インバーターモーター | ○ | ○ |
イースト自動投入 | ○ | ○ |
レーズン・ナッツ自動投入 | ○ | ○ |
パンケース | 遠赤フッ素パンケース | 遠赤フッ素パンケース |
焼き色選択 | 濃/標準/淡 | 濃/標準/淡 |
混ぜ方選択 | ふつう/粗混ぜ | ふつう/粗混ぜ |
液晶 | グレー液晶 | グレー液晶 |
予約タイマー | ○ | ○ |
もち | 2合・3合 | 2合・3合 |
メニュー | パン・ド・ミ リッチ・パン・ド・ミ 食パン ソフト食パン サンドイッチ用食パン 早焼き食パン クイックスタート食パン 60分パン ごはんパン ごはんフランスパン フランスパン ライ麦パン 全粒粉パン 低糖質パン ブリオッシュ マーブルパン アレンジパン 白パン風食パン ハーフ食パン 米粉パン(小麦入り) 米粉パン(小麦なし) ドライ天然酵母食パン 生種おこし 天然酵母パン クイックブレッド ソイスコーン 米粉ケーキ ケーキ ベジケーキ 生チョコ ミルクジャム ジャム コンポート 甘酒 あん もち 食パン生地 ハード生地 リッチ生地 天然酵母パン生地 ピザ生地 8分スピード生地 うどん・パスタ | パン・ド・ミ リッチ・パン・ド・ミ 食パン ソフト食パン サンドイッチ用食パン 早焼き食パン クイックスタート食パン 60分パン ごはんパン ごはんフランスパン フランスパン ライ麦パン 全粒粉パン 低糖質パン ブリオッシュ マーブルパン アレンジパン 白パン風食パン ハーフ食パン 米粉パン(小麦入り) 米粉パン(小麦なし) ドライ天然酵母食パン 生種おこし 天然酵母パン クイックブレッド ソイスコーン 米粉ケーキ ケーキ ベジケーキ 生チョコ ミルクジャム ジャム コンポート 甘酒 あん もち パン生地 天然酵母パン生地 ピザ生地 8分スピード生地 うどん・パスタ |
デメリット
イースト投入時はそれなりに音がする
パナソニックのホームベーカリーは、基本的には静かという意見が多いんですが、イーストやレーズンの自動投入時は、それなりに音がするという意見があります。
ただ、最初は驚くこともあるかもしれませんが、使っているうちに慣れると思います。
なので、
・ホームベーカリーの設置予定場所と寝る場所が近い
・ホームベーカリーで絶対に起こされたくない
上記のような人は、イースト投入時はそれなりに音がするという認識で、検討したほうが良いでしょう。
寝ている時に動かすとしても、ホームベーカリーと寝る場所がけっこう離れているのであれば、そんなに気にすることはないと思います。
それに、自分はちょっとやそっとじゃ起きないし、それで目が覚めても問題ないというのであれば大丈夫です。
日中に動かそうと思っているのであれば特に問題ないでしょう。
意外とサイズが大きい
SD-MDX4にしても、SD-MT4にしても、それなりに存在感があります。
SD-MT4:幅24.1×奥行30.4×高さ34.7cm
本体自体の高さもけっこうありますし、操作するときはフタを開閉するので、その分のスペースも必要です。
また、壁や家具から5cm、置いている棚などの端から10cmスペースをとることも考慮しておきましょう。
到着してみたら思っていたよりも大きかったという可能性もあるので、サイズ感はしっかり把握しておきましょう。
メリット
基本的に静か
イーストやレーズンなどの自動投入時はけっこう音がすると、デメリットのところで紹介しましたが、それ以外の工程は本当に静かという意見が多いです。
特に、数年~数十年前のホームベーカリーから買い替えた人は、音の静かさにホームベーカリーの進化を感じる人もいます。
なので、音については、基本的に気にしなくて大丈夫です。
美味しいパンが出来る
「簡単に美味しいパンができる」という意見がとても多いです。
パナソニックの上位モデルのホームベーカリーは、「おうち乃が美」や「パン・ド・ミ」のような、ワンランク上のパンが出来るのもポイントが高いですね。
また、レシピ本や、クックパッドなどにもたくさんのレシピが載っていて、多くのパンを楽しむことができます。
パナソニックのホームベーカリーは、パンが好きな方の最高峰のホームベーカリーと言っていいでしょう。
最上位モデル。成形したり焼いたりもしたい人向き↓
オートメニューで作れるものだけでOKならこちらでも十分↓
SD-MDX4とSD-MT4の選び方
SD-MDX4向き
・パン作りを極めたい
・いろんなパンを作ってみたい
SD-MDX4は、マニュアル機能が付いていること、オート生地メニューが多いことから、よりたくさんの種類のパンを作ることができます。
とにかくパンが大好きで、全てオートで作るだけではなく、ねりや発酵、焼きの工程を自分なりに工夫してオリジナルのパンを作ったり、生地だけ作って成形したり。
あらゆるパンを作って、パン作りを極めたい方はSD-MDX4のほうがいいでしょう。
最上位モデル。成形したり焼いたりもしたい人向き↓
SD-MT4向き
・そこまで自分で追求して作ったりはしない
41ものメニューがありますし、「リッチ・パン・ド・ミ」や「おうち乃が美」も作れるので、それで十分。
自分でパン作りを研究したり、成形していろいろなパンを作ったりということまではあまりやらない、というのであればSD-MT4でも十分です。
オートメニューで作れるものだけでOKならこちらでも十分↓
まとめ
パナソニックホームベーカリーSD-MDX4とSD-MT4の違いについて紹介しました。
よりいろいろな種類のパンを作ってみたいのであれば、最上位モデルのSD-MDX4がいいですし、搭載されているオートメニューだけでOKなのであれば、SD-MT4でも十分です。
「リッチ・パン・ド・ミ」や「低糖質パン」メニューが搭載され、よりパンのレパートリーが増えました。
少々値段はするものの、パナソニックのホームベーカリーは「美味しいパンが出来る」と、とても評判がいいのでおすすめです。
最上位モデル。成形したり焼いたりもしたい人向き↓
オートメニューで作れるものだけでOKならこちらでも十分↓