東芝の過熱水蒸気オーブンレンジ、ER-XD3000とER-WD3000の違いについて紹介します。
この2つは、発売年の違う新旧モデルです。
ER-WD3000:2021年6月
そして、ER-XD3000になってどう変わったか、簡単にまとめると以下の違いがあります。
・「簡単調理」の追加
・「冷凍野菜メニュー」の追加
・「冷凍から焼き物」の追加
・デザインの変更
ただ、「簡単調理」「冷凍野菜メニュー」「冷凍から焼き物」については注意点があります。
ER-XD3000のプレスリリースや紹介ページなどを見ると、これらの3つが「NEW」とか「新搭載」と書かれていることがあります。
もしかすると、レンジの機能として新しく追加されたようなイメージを持たれるかもしれません。(私もそうでした)
しかし、結論から言うと、料理集のレシピにメニューが追加されたり、既存のレシピがリニューアルされたようなイメージです。
ER-XD3000の料理集を見て(ネット上で確認できます)、レシピ通りに食材を用意し、作り方を実践すればER-WD3000でも同じものができます。
※東芝のサポートにも確認済です
なので、新旧モデルを選ぶときに「簡単調理」「冷凍野菜メニュー」「冷凍から焼き物」については、あまり考慮する必要はありません。
「石窯おまかせ焼き」による「魚」料理に魅力を感じるか、あとはデザインや価格によって選ぶと良いでしょう。
ここだけの話ではイメージが湧きにくいと思うので、記事中ではもう少し具体的に見ていき、知っておきたいポイントもあわせて紹介します。
2022年モデル、ER-XD3000のホワイトカラー。「石窯おまかせ焼き」で「魚」料理が可能に↓
2022年モデル、ER-XD3000のブラックカラー↓
2021年モデル、ER-WD3000のホワイトカラー↓
2021年モデル、ER-WD3000のレッドカラー↓
目次
ER-XD3000とER-WD3000の違い
ER-XD3000とER-WD3000の違いとして、ここでは大きく5つの違いを紹介します。
ただ、その中で「簡単調理」「冷凍野菜メニュー」「冷凍から焼き物」の3つについては、ER-XD3000の本体の機能として新しく搭載されたわけではありません。
商品には取扱説明書・料理集が付いてきますが、上記3つのメニューのレシピが追加されたり、もともとあったレシピがリニューアルされたというものになります。
ER-XD3000の料理集のレシピを見れば、ER-WD3000でも同じように調理することができます。
少し分かりにくいと思うので、それぞれ具体的に見ていきますね!
「石窯おまかせ焼き」に「魚」料理が追加
ER-XD3000、ER-WD3000ともに、「石窯おまかせ焼き」という機能が付いています。
食材をトレーに並べてスタートするだけで、温度や時間設定をしなくても料理ができてしまうという機能です。
食材が「肉だけ」なども当然できますが、「肉」と「野菜」が一緒でも調理ができます。
ER-WD3000でも「肉」と「野菜」には対応していましたが、ER-XD3000では対応食材に「魚」が追加されました。
「石窯おまかせ焼き」で用意されているメニューは以下のようになっています。
・鶏肉
・鶏肉(骨つき)
・豚肉
・豚肉(骨つき・ブロック)
・牛肉
・魚
・野菜
・鶏肉
・鶏肉(骨つき)
・豚肉
・豚肉(骨つき・ブロック)
・牛肉
・野菜
おまかせで魚料理も作りたい人は、ER-XD3000のほうを選んだほうが良いです。
ただ、一応、食材についての条件があります。(取扱説明書に記載されています)
・肉の厚さは4cm以下
・魚は切り身を使う
・野菜は食べやすい大きさにする など
レシピがあるのでその通りにすれば良いのですが、例えば「魚」であれば「一匹丸ごと」などはできないので注意して下さい。
「簡単調理」が追加
「簡単料理」とは、市販の冷凍食品やレトルト食品など、自宅にあるストック食材で調理できるというものです。
ER-XD3000のの料理集には、「簡単調理」のレシピとして以下の7つが紹介されています。
・パスタソースで作る鶏のオーブン焼き
・えびのチリソース焼き
・ポテトサラダパイ
・レトルトカレーでドリア
・ミートソースパングラタン
・フライドポテト
ただ、レシピとしてはER-XD3000の料理集にしか載っていませんが、レシピ通りに実践すれば、旧モデルのER-WD3000でも同じことができます。
どういうことかを「焼肉と野菜炒め」で具体的に見てみます。
「焼肉と野菜炒め」は、調理するときに「オーブン(予熱なし)・250℃・18~23分」で加熱します。
なので、ER-XD3000の特別な機能で調理するわけではありません。
ER-WD3000のほうでも「オーブン(予熱なし)・250℃」で加熱することができるので、レシピ通り実践すれば旧モデルでも同じものができるというわけです。
なので、「簡単調理ができるレシピが追加された」と考えると良いです。
ネット上でER-XD3000の料理集でレシピを確認すれば、ER-WD3000でも同じことができるので、そこは誤解しないようにして下さい。
※東芝のサポートにも確認済です
「冷凍野菜メニュー」が追加
「冷凍野菜メニュー」は、「ほうれん草」や「かぼちゃ」や「さといも」などの市販の冷凍野菜を活用したレシピです。
冷凍野菜メニューとして、以下のようなレシピが、ER-XD3000の料理集のレシピに載っています。
・小松菜の煮浸し
・なすの煮物
・かぼちゃの煮物
・さといものそぼろ煮
ただ、上記レシピはER-WD3000の料理集にも掲載されています。
何が変わったのかというと、通常の(常温の野菜を使った)調理方法に加えて、市販の冷凍野菜を使った調理方法が追加されました。
なので、「上記のレシピがリニューアルした」というほうが分かりやすいかと思います。
具体例として「ほうれん草のベーコンソテー」を見てみます。
ER-XD3000とER-WD3000の料理集のレシピで、用意する材料や作り方は基本的には同じです。
ただ、ER-XD3000の料理集には「市販の冷凍ほうれん草」を使った作り方も掲載されています。
市販の冷凍ほうれん草(200g)を使う場合は、加熱の目安が「手動でレンジ500Wで約6分」です。
旧モデルのER-WD3000でも500Wで6分の加熱ができるので、ER-XD3000のレシピを見れば旧モデルでも同じことができます。
「冷凍野菜メニュー」も、ER-XD3000特有の機能ではなく、レシピをリニューアルしたということなので、誤解しないようにして下さい。
※東芝のサポートにも確認済です
「冷凍から焼き物」が追加
「冷凍から焼き物」とは、下味調理をして冷凍した肉や魚を、凍ったまま並べるだけで美味しく焼き上げるというものです。
ER-XD3000の料理集に以下のレシピが載っています。
・ピーマンの肉詰め
・鶏の照り焼き
・塩鮭
・塩さば
・鶏のから揚げ
ただこれも、「簡単調理」や「冷凍野菜メニュー」のように、ER-XD3000の独自機能というわけではありません。
レシピ通り冷凍して調理することで、旧モデルのER-WD3000でも同じことができます。
例えば「ハンバーグ」の場合、料理集通りに冷凍し、加熱するときは「オーブン(予熱なし)・250℃」で、後は個数(人数分)に合わせて加熱時間が異なります。
「オーブン(予熱なし)・250℃」はER-WD3000でもできるので、再現が可能です。
これも「レシピがリニューアル」という意識を持っておくと良いと思います。
※東芝のサポートにも確認済です
デザイン
見た目でもはっきり分かるくらい、デザインが変更されました。
ER-WD3000では、メニューや表示部、ボタン操作が横の流れでした。
ER-XD3000では縦の流れになり、表示や操作パネルは使用時のみ文字が光る(使用しないときはブラックアウトする)ようになりました。
またメニューをフタの裏に記載するなどして、シンプルでスタイリッシュになった感じです。
あとは、ともに2色から選べますが、カラー展開が変わりました。
ここはお好みで選ぶと良いでしょう。
ちなみにサイズ(ハンドルを含まない)や重さは、新旧モデルで同じです。
2022年モデル、ER-XD3000のホワイトカラー。「石窯おまかせ焼き」で「魚」料理が可能に↓
2022年モデル、ER-XD3000のブラックカラー↓
2021年モデル、ER-WD3000のホワイトカラー↓
2021年モデル、ER-WD3000のレッドカラー↓
その他の知っておきたいポイント
サイズやスペースについて
「大きくて使いやすい」という口コミがある一方で、「意外と大きかった」という口コミを見かけました。
ただ、この手のタイプのオーブンレンジの中では特に大きいわけではありません。
それに、ER-XD3000、ER-WD3000ともにサイズは同じで奥行(ハンドル部分を含まない)は39.9cmです。
これは、2022年3月1日時点の、国内家庭用100Vオーブンレンジ総庫内容量30L以上において、業界最小ということになっています。
ただ、普通のレンジなどと比べると、そこそこの大きさ・重さはありますし、周り(上方)のスペースも必要になります。
サイズや設置条件としては、以下のようになっています。
サイズ:498(幅) × 399(奥行) × 396(高さ)mm
※奥行はハンドルを含まない
重さ:約20kg
コードの長さ:1.4m
上方:10cm
これらのことから、幅は50cmくらい、奥行は40cmくらい、高さは必要なスペース含め、最低でも50cmくらいは必要になります。
また、重さは20kgあるので、気軽に動かせるという感じではないですね。
この辺を考慮して、設置場所を決めておくと安心です。
ただ、「壁のよごれや変色が気になる場合は、なるべく隙間を開けた方が良い」ということなので、左右や背面などもできれば余裕を持たせた方が良いです。
また、後方がガラスの場合、温度差で割れることがあるので20cm以上あける必要があります。
それだけあけても割れることもあるそうなので、ガラスのあるところには、なるべく設置しないほうが良いと思います。
ER-XD3000とER-WD3000の選び方
「石窯おまかせ焼き」(好きな食材を並べるだけで料理が完成する機能)で、「魚料理」も作りたい場合はER-XD3000を選びましょう。
それが必要ない場合は、デザインや価格などに魅力を感じるほうを選んでも大丈夫です。
注意したいのは、「簡単調理」、「冷凍野菜メニュー」、「冷凍から焼き物」について。
これらの3つはレシピ上の変更であり、ER-XD3000本体に機能が追加されたわけではありません。
そのため、ER-XD3000の料理集を見れば、ER-WD3000でも同じことができます。
なので、「簡単調理」、「冷凍野菜メニュー」、「冷凍から焼き物」に魅力を感じたとしても、ER-XD3000でなければいけないわけではないので、そこは誤解しないようにして下さい。
※ER-WD3000で「簡単調理」、「冷凍野菜メニュー」、「冷凍から焼き物」のレシピを実践する場合、東芝のサイトにレシピ検索のページがありますが、冷凍食材を使う場合の解凍の仕方が確認できないものがありました。(常温調理のものはだいたいあります)そのため、ER-XD3000の料理集を見た方が確実です
以下に東芝のレンジの形名一覧があり、その中からER-XD3000の取扱説明書・料理集を確認できます↓
→東芝電子レンジ取扱説明書検索ページ
一応、東芝のレシピ検索ページも載せておきます↓
→東芝電子レンジ/オーブンレンジレシピ検索ページ
まとめ
東芝の過熱水蒸気オーブンレンジ、ER-XD3000とER-WD3000の違いについて紹介しました。
主な違いは「石窯おまかせ焼き」で「魚」の調理ができるようになったことや、デザインの変更です。
そこに魅力を感じるかどうかで、選び分けると良いでしょう。
「簡単調理」、「冷凍野菜メニュー」、「冷凍から焼き物」については、レシピ上の追加や変更であり、本体の機能が新しくなったわけではありません。
例えば「簡単調理」でも、レシピ通りに調理すれば、旧モデルのER-WD3000でも同じことができます。
その点だけ誤解しないように気を付けて下さいね!
2022年モデル、ER-XD3000のホワイトカラー。「石窯おまかせ焼き」で「魚」料理が可能に↓
2022年モデル、ER-XD3000のブラックカラー↓
2021年モデル、ER-WD3000のホワイトカラー↓
2021年モデル、ER-WD3000のレッドカラー↓