ガーミンのアプローチS42とS62の違いについて紹介します。
S62:2020年4月16日発売
簡単に言ってしまうと、S62のいくつかの機能を省き、小型・軽量・価格も安くなったのがS42です。
なので、その省かれている機能が必要であればS62、不要であればS42という選び方になります。
S62だけに備わっている機能は、大まかなものとしては以下のようなものがあります。
・コースレイアウトが視覚的に分かる
・任意の位置までとそこからグリーンまでの距離が分かる
・高低差を考慮した距離が分かる
・クラブや距離のアドバイス機能がある
・ハザードの位置が確認できる
・風速や風向き (スマホなどとの連携が必要)
・ピンの方向が分かる
・理想的なスイングの練習ができる
・心拍数や血中酸素レベルを測れる
・ガーミンペイ(SUICAも使える)
S62はゴルフ機能もすごく多機能ですし、ゴルフ以外ではSUICAが使えるというのが特に大きいですね。
記事中で一つ一つ詳しく見ていき、選び方も紹介します!
ゴルフ機能はシンプル。軽量・薄型で扱いやすい↓
S42のホワイト↓
S42のライトサンド↓
コースレイアウトが分かり高低差も考慮、SUICAにも対応↓
S62のホワイト↓
目次
S42とS62のゴルフ機能の違い
アプローチS42とS62のゴルフ機能の違いについて見ていきます。
S62にはあって、S42にはないという視点で見ていきますね!
コースレイアウトの表示
S62はコースの形状やハザードの位置などが、コースをそのまま上から見たような形で表示されます。
そのため、ゲーム画面のような感じでコースのレイアウトが分かります。
それに対してS42はコース表示が簡素化された形になっていて、ハザードやクリークまでの距離は数値で表示されるので分かりますが、位置やコースレイアウトは分かりません。
例えば初めてプレーするコースで、「コースレイアウトやハザードの位置なども知りたい」というような場合は、S62のほうが便利です。
任意の位置までとそこからグリーンまでの距離
S62のみ「タッチターゲッティング」という機能があります、
コース上の任意のポイントをタッチすると、そこまでの正確な距離を知ることができます。
また、現在地からタッチしたポイントまでの距離、そこからグリーンまでの距離(3点間の距離)も分かるので、レイアップするときなどに次の番手を予測することもできます。
高低差を考慮した距離
S62では、「PLAYSLIKE DISTANCE」と言って、コースの高低差を考慮した推奨距離を表示してくれます。
高低差を考慮すると、けっこう距離が変わってくるコースもあるので、より正確な距離を把握したい場合はS62のほうがいいでしょう。
※ワンタッチで水平距離にも変更可能
クラブや距離のアドバイス機能
S62には「バーチャルキャディ機能」が付いています。
風速や風向きを考慮したうえで、おすすめのクラブや打つべき距離を表示してくれる機能です。
まさにキャディさんがアドバイスしてくれるイメージです。
そのまま利用するのもいいですし、言ってみれば客観的な意見をもらえるわけなので、自分の考えと比較してみるのも参考になると思います。
ただ、使う人の傾向を知るために、過去5ラウンド以上プレーしたデータが必要になります。
最初から使えるわけではないという点は注意して下さい。
ハザードの位置確認
S62は「ハザードビュー」という、コース全体のハザードの位置を一覧表示できる機能があります。
見えないハザードの位置確認に便利です。
S42では、そもそもコースレイアウトが簡素化された表示なので、ハザードまでの距離は数値で分かりますが位置は確認できません。
初めてだったり、あまり経験のないコースであれば、「ハザードビュー」の付いているS62のほうが便利です。
風速/風向き表示
S62は、ピンを基準にした風速や風向きを表示する機能があります。
※ネットの情報が必要なため、スマホなどのモバイル端末とペアリングしておく必要があります
ピンの方向が分かる
S62は「ピンポインター」という、矢印でピンの方向を示してくれる機能があります。
ピンが見えない位置からのショットで役立ちます。
スイング練習機能
S62は「テンポトレーニング」という、理想的なスイングになるように練習できる機能が付いています。
バックスイング時間とダウンスイング時間の理想的な比率は3対1です。
なので、バックスイング時間とダウンスイング時間を測定し、その比率になるよう練習できます。
スイングにバラつきがあるような場合に、常に安定したスイングにしたいという人はあると便利です。
ゴルフ機能比較一覧
S42 | s62 | |
---|---|---|
対応コース | 世界中42,000以上のコース | 世界中42,000以上のコース |
GPS | みちびき(L1S信号対応) | みちびき(L1S信号対応) |
フルカラーコースレイアウト | × | ○ |
タッチターゲッティング(3点間の距離計測) | × | ○ |
高低差情報 | × | ○ |
バーチャルキャディ機能 | × | ○ |
ハザードビュー | × | ○ |
風速/風向き表示 | × | ○ |
ピンポインター | × | ○ |
テンポトレーニング | × | ○ |
ゴルフ機能はシンプル。軽量・薄型で扱いやすい↓
コースレイアウトが分かり高低差も考慮、SUICAにも対応↓
S42とS62のゴルフ機能以外の主な違い
S42とS62のゴルフ機能以外の違いで、S62だけに搭載されている特に目立つ機能を紹介します。
ガーミンペイ(SUICA)に対応
ガーミンペイは、アップルウォッチのアップルペイのように、GARMIN社のスマートウォッチで決済ができる機能です。
ただ、VISAのタッチ決済に対応しているんですが、使えるカードとして、
・三菱UFJ-VISAデビット
・Sony Bank WALLET
上記3種類のデビットカードという制約があります。
そのため、便利ではありますが、そこまで魅力を感じなかった人も多かったのではないかと思います。
それが、2020年5月にSUICAに対応したことで、ものすごく便利になりました。
全国の交通系電子マネーの標識が掲出されている、鉄道、バス、お店で使うことができるので、かなり使いやすいですよね。
ただ、以下のような注意点があります。
・最初はグーグルペイで最低1,000円チャージするので、未登録の人は登録する必要あり
・オートチャージはできない
・定期乗車券の購入はできない
・グリーン券の購入はできない
上記のような注意点はありますが、その辺を許容できてSUICAの機能を使いたい人は、S62を選びましょう。
心拍数や血中酸素レベルを測れる
S62には光学式心拍計や血中酸素トラッキング機能がついています。
血中酸素レベルの測定は新型コロナウイルスで注目されましたよね。
ただ、ガーミン製品は、医療機器認証を受けているわけではありません。
ガーミンのHPでも、「医療目的で使用されることを意図するものではなく、あくまで一般的なフィットネスとウェルネスの範囲で利用することを目的とするものです」と書かれています。
日常の健康管理の一つの目安として使用するものになっています。
時計の画面表示などのカスタマイズ
S62は「Connect IQ」に対応していて、ウィジェット、ウォッチフェイス、データフィールドのデザインを変更することができます。
天気や通知履歴などの画面、時計表示画面、心拍数などのデータ表示画面をガーミンの「Connect IQ Store」からダウンロードして、好きなデザインに変更できます。
※S42も数種類のウォッチフェイスがプリインストールされていて、その中で変更することはできます
ゴルフ機能以外の比較一覧
S42 | S62 | |
---|---|---|
ガーミンペイ(SUICA) | × | ○ |
光学式心拍計 | × | ○ |
血中酸素トラッキング | × | ○ |
Connect IQ対応(ウォッチフェイスなどのカスタマイズ) | × | ○ |
ゴルフ機能はシンプル。軽量・薄型で扱いやすい↓
コースレイアウトが分かり高低差も考慮、SUICAにも対応↓
S42とS62の時計本体の仕様の違い
S42とS62の時計本体の仕様の違いについて見ていきます。
S62から小型・軽量化したS42
S62のほうが、キズ付きにくい素材、内蔵メモリの容量が多い、バッテリーが長持ちするなどのメリットがあります。
それに対してS42はS62に比べてシンプルになっているので、小型・軽量化して扱いやすくなっています。
S62:GPS(ゴルフ)モード:最大20時間
ウォッチモード:最大14日間
S42:GPS(ゴルフ)モード:最大15時間
ウォッチモード:最大10日間
日常的に使うウォッチモードでは、バッテリーの持ちに最大4日間の差があります。
普通の時計感覚で日常的に使いたい人は、S62のほうが長持ちする分使いやすいでしょう。
また、サイズはS42のほうが全体的に3mmほど小型化していて、18g軽くなっています。
S62:幅47×高さ47×厚さ14.8 mm、61g
S42:幅43.4×高さ43.4×厚さ11.7mm、43g
装着感としては、S42のほうが扱いやすいです。
カラー展開
・ホワイト/シルバー(バンドがホワイト)
・ライトサンド/ローズゴールド(バンドがライトサンド)
ちょっとしたポイントとして、S42は3色展開していますが、ホワイト、ライトサンドは、ブラックに比べてベルトが約24mm短くなっています。
カラー的にもそうですが、ホワイトとライトサンドは女性向きです。
・ホワイト
S62はブラックとホワイトというシンプルなカラーになっています。
時計本体の仕様比較一覧
S42 | S62 | |
---|---|---|
レンズ素材 | 化学強化ガラス | Corning® Gorilla® ガラス 3 |
ベゼル素材 | メタル | セラミック |
バンド幅 | 20mm | 22mm |
ストラップ素材 | シリコン | シリコン |
本体サイズ(幅×高さ×厚さ) | 43.4×43.4×11.7mm | 47×47×14.8 mm |
重量 | 43g | 61g |
ディスプレイサイズ | 直径1.2インチ(30.4mm) | 直径1.3インチ(33.02 mm) |
解像度 | 240×240ピクセル | 260×260ピクセル |
防水等級 | 5ATM | 5ATM |
タッチスクリーン | ○ | ○ |
カラー表示 | ○ | ○ |
内蔵メモリ | 64MB | 1GB |
稼働時間 | GPS(ゴルフ)モード:最大15時間 ウォッチモード:最大10日間 | GPS(ゴルフ)モード:最大20時間 ウォッチモード:最大14日間 |
カラー | ブラック/カーボングレー ホワイト/シルバー ライトサンド/ローズゴールド | ブラック ホワイト |
S42とS62の選び方
・高低差、風向き、風速、ハザード位置、ピンの位置なども知りたい
・ゴルフ以外でも日常的に使いたい
S62は高機能なので、ゴルフにしても健康管理にしても、使える機能が豊富です。
コースレイアウトが分かるため、初めてのコースでも形状が把握できます。
また、ガーミンペイ(SUICA)に対応しているのが非常に大きいです。
ゴルフのときはもちろん、身体の一部として日常的にヘビーに使いたい人は、S62を選んだほうがいいです。
コースレイアウトが分かり高低差も考慮、SUICAにも対応↓
S62のホワイト↓
・高低差、風向き、風速、ハザード位置、ピンの位置などが分かる機能は不要
・日常的には時計くらい使えれば十分
コースレイアウトが簡素化されたものなので、ハザードの位置なども知りたい場合は向いていませんが、ある程度知ってるコースであれば問題ありません。
また、高低差や風向き、風速が分かるなどのS62ほどの機能は不要で、ガーミンペイなども必要ないのであればS42で十分です。
S42でも、時計機能、メールや着信の通知機能などもあるので、日常生活でもかなり使えます!
ゴルフ機能はシンプル。軽量・薄型で扱いやすい↓
S42のホワイト↓
S42のライトサンド↓
S42やS62とともにあると便利なもの
保護フィルムやケース
S42やS62には、表面を保護するフィルムや、時計部分全体を保護するカバー(保護バンパー)が販売されています。
傷ついたりするとショックですので、こういうアクセサリはあったほうがいいと思います。
ガーミンS42専用保護フィルム↓
ガーミンS62専用保護フィルム↓
ガーミンS62専用保護カバー
また、本体の裏に充電ケーブルを接続する端子が付いているんですが、特に保護されていません。
ホコリが入ったり、プレー中に汗などが付着したりすると故障の原因になってしまうことがあります。
接続端子をふさぐための防塵プラグがあるので、そちらもあったほうがいいでしょう。
ガーミンS42、S62共通防塵プラグ↓
保護カバーと防塵プラグがセットになっていたり、カバーやプラグがカラフルなものもあります。
気になる方はネットショップで、「S62 カバー」、「S42 防塵プラグ」 などで検索すると、いろいろ出てきますよ!
クラブトラッキングセンサー
S42やS62には、ガーミンオートショットといって、各クラブのショット距離を測定し、自動記録する機能があります。
ただ、どのクラブで打ったのか記録しておきたい場合、ショットした後に画面上で使用したクラブを手動で選択する必要があります。
また、チップショットやパットは記録できません。
そこで、アプローチCT10という別売りのクラブトラッキングセンサーを使うと、使用したクラブも自動で記録されますし、チップショットやパットも記録できます。
できるただけ簡単に、チップやパットなど全ての記録を残したい人はCT10もあったほうがいいです。
Approach CT10とGarminウォッチを使用して記録したラウンドデータは、US PGAツアーでも使用される、Strokes Gained(ショット貢献度)やフェアウェイキープ率、パーオン率などの細かいデータも分析できます。
ただ、CT10はグリップエンドにねじ込むようにして取り付けるんですが、クラブによってはピッタリハマらず少し浮いてしまったり、外れやすかったりというものもあります。
ですので、グリップエンドにはまりそうかどうかは確認しておきましょう。
CT10は3個セットと14個セットがあります。
よく使うクラブにだけ取り付ける場合は3個セット、全てのクラブに取り付けたい場合は14個セットを選んで下さい。
ガーミンCT103個セット↓
ガーミンCT1014個セット↓
まとめ
ガーミンS42とS62の違いについて詳しく紹介しました。
価格にも差がある分、けっこう明確な違いがあるので、選び方は分かりやすいと思います。
ゴルフの機能もそうですし、日常的にも使い倒したい人はS62を選びましょう。
特にガーミンペイ(SUICA)も使いたい場合はS62です。
逆にガーミンペイは不要だし、ゴルフの機能もシンプルでよくて、小型・軽量がいいならS42のほうが合っていますよ!
アプローチS12とS42の違いはこちら↓
ガーミンS12とS42の違いや選び方について!
アプローチS70とS62の違いはこちら↓
ガーミンS70とS62の違い!より画面がキレイに!
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