エコバックスのロボット掃除機、DEEBOT N8 PRO+とN8+の違いについて詳しく紹介します。
N8 PRO+、N8+の両方とも、2021年に発売されました。
N8+に比べてN8 PRO+のほうが性能的に優れていて、以下の違いがあります。
・静音性(N8 PRO+のほうが静か)
・販売先
・価格
性能的に大きな違いとして、障害物などの回避性能はN8 PRO+のほうが優れています。
また、掃除しているときの音もN8 PRO+のほうが静かです。
なので、この辺の性能の違いに魅力を感じるかどうかが選ぶ際のポイントになります。
具体的にどのように違うのかについては、記事中で詳しく見ていきますね!
※エコバックスの公式オンラインショップでは、N8 PRO+の+(プラス)が付いていないN8 PROも販売されています。
これは、ゴミの自動回収ステーションが付いているかどうかの違いです(N8 PROには付いていません)
障害物検知性能や静音性がアップ。N8 PRO+↓
掃除に床拭き、自動ゴミ収集も付いてコスパがすごい。N8+↓
目次
DEEBOT N8 PRO+とN8+の違い
障害物回避性能
N8 PRO+とN8+では、N8 PRO+のほうが障害物回避性能が上です。
これは、以下のような違いがあるためです。
N8 PRO+:3D物体回避(True Detect)テクノロジー+赤外線センサー
PRO+のほうだけについている「3D物体回避テクノロジー」とは、以下のようなものです。
要は、N8 PRO+のほうが「衝突がよりやさしめでコード類も避けてくれる」ということです。
ロボット掃除機の問題点の一つとして、「コード類を巻き込んでしまう」というものがあります。
多くのロボット掃除機は、家電の線などのコードがあると巻き込んでしまうんですよね。
なので、最初に片づけておいたり、特定エリアへの進入を回避する機能を使って、コード類がある箇所は掃除しないなどの対策をする必要があります。
その点、コード類を避けてくれるという「「3D物体回避テクノロジー」」は、とても魅力的です。
ただ、口コミを見ていて気になった点が2つあったので紹介します。
・カーテンを障害物だと認識してしまうことがある
コードを回避するとなってはいますが、「それでもコードを巻き込むことはある」と数人の口コミを見かけました。
もちろん、コードもきちんと回避するという人もいます。
「3D物体回避テクノロジー」の説明として、「3cm×3cm×1cm 以上の小さな物体も検知」と目安が書かれています。
コードの種類とか、置かれている状態などによることもあるでしょう。
いずれにしても100%ではないというふうに思っていた方が良いです。
コード類があるときに使う場合は、居るときに何度か試してみたほうが良いと思います。
おそらく床付近まで下がっているカーテンだと思いますが、そのカーテンを障害物だと認識してしまうことがあるようです。
そうすると、そのカーテンの下は掃除してくれません。
カーテンの種類や位置や高さなどにもよるとは思いますが、そういう可能性があるということは知っておいた方が良いでしょう。
床付近までのカーテンがある部屋で使おうと思っていて、その下もしっかり掃除して欲しい場合は「N8 PRO+」よりも「N8+」のほうが合っています。
静音性
動作音については、以下の違いがあります。
N8+:67dB
数字上は、低い数字になっているN8 PRO+のほうが静かであることが分かります。
口コミではどちらの機種でも、「ある程度音がする」という人もいれば、「静か」という人もいます。
感じ方は人それぞれなので明確にこうだとは言えませんが、一応の目安となる資料があるので紹介しますね!
埼玉県深谷市が「騒音の大きさの目安」という資料を公表しています。
詳しくはそちらを見ていただければと思いますが、ここではN8 PRO+やN8+の50~60dBを、その前後を含めて抜粋して紹介します。
音の大きさ | 具体例 | 人の声での例 | 聴覚的な目安 |
---|---|---|---|
70dB | 高速走行中の自動車内 騒々しい事務所の中 セミの鳴き声(直近) | 大きな声 | うるさい |
60dB | 走行中の自動車内 普通の会話 デパート店内 | 普通の声 | 普通 |
50dB | 家庭用エアコンの室外機(直近) 静かな事務所の中 | 小さな声 | 普通 |
40dB | 閑静な住宅地の昼 図書館内 | ささやき声 | 静か |
N8+は70dBに近いですし、N8 PRO+は60dBに近いです。
騒音の大きさの目安からの感覚でいけば、N8+は「ややうるさい」、N8 PRO+は「普通」くらいの感覚でしょう。
そこそこ音はするものだと思っておけば間違いないと思います。
ただ、両機種とも自動ゴミ収集機が付いていますが、短時間ではありますがゴミを回収するときはかなりの音がします。
例えばN8+のほうはゴミ回収時は「83dB」と公表されていて、80dBの目安としては「走行中の電車内」や「救急車のサイレン(直近)」となっています。
何も知らなかったら、おそらくビックリするレベルだと思いますし、中には「爆音」と表現している方もいます。
ただ、例えばルンバの自動ゴミ収集機もかなり音がするということなので、自動ゴミ収集機はそういうものだということですね。
マンションなどで、夜とか夜遅くに使うのは不向きです。
販売先
主に、楽天やアマゾン、ヤフーショッピングで見たときのN8 PRO+とN8+の販売先ですが、基本的に以下のように考えておくと良いです。
N8+:アマゾン
というのも、DEEBOT N8+のアマゾンの販売ページにある「カスタマーQ&A」には次のように書かれています。
「N8 pro/n8 pro+ のamazon での取り扱い予定はありますか? 」という質問に対して、ECOVACSの社員と思われる方が「取り扱う予定はない」と答えています。
そのため、エコバックス公式ショップの方針としては、N8+はアマゾン、N8 PRO+はアマゾン以外(楽天やヤフーなど)ということです。
ただ、公式ショップ以外の独自に仕入れていると思われるショップが販売しているケースがあります。
なので、アマゾンでも「N8 PRO+」を扱っているショップはありました。
ちなみに、そのお店では1年保証が付いているようでしたが、公式ショップ以外で購入する場合には保証が付いているかどうか確認したほうが良いです。
価格
N8 PRO+とN8+は、公式ショップでは以下のように販売されています。
N8+:74,800円→69,800円
N8 PRO+のほうが性能的には上なので、基本的にN8 PRO+のほうが値段も高くなっています。
ただ、クーポンなどもあって上記価格よりもさらに安く買えることもありますし、セールなどではN8 PRO+のほうが安くなっていることもあります。
なので、具体的にどちらを購入するか決まっていない場合は、どちらの価格もチェックしてみたほうが良いです。
N8 PRO+とN8+の選び方
N8 PRO+とN8+を選ぶ際の最も大きなポイントは「3D物体回避テクノロジー」が付いているかいないかです。
※一応N8 PRO+のほうが動作音が静かというメリットもあります
「3D物体回避テクノロジー」は、以下のメリット・デメリットがあります。
・コード類を検知して避ける
・暗い色の物体の検出にも強く、より家具や障害物を丁寧に避ける
・ものによってはコード類を巻き込んでしまう場合がある
・床まで下がっているカーテンを障害物だと認識して、カーテンの下を掃除してくれない可能性がある
コード類を検知して避けてくれるというのは素晴らしいんですが、100%ではないと考えておいたほうが良さそうです。
また、床まで下がっているカーテンを障害物だと思って避けてしまう可能性があるのも少し残念です。
この辺を考慮した上で、それでも「3D物体回避テクノロジー」があったほうが良いならN8 PRO+のほうがいいですし、不要であればN8+でOKです。
ただ、価格を見てみると「N8 PRO+」のほうが安くなっていることがあるので、そのときどきで価格を含めて検討してみるのが良いでしょう。
障害物検知性能や静音性がアップ。N8 PRO+↓
掃除に床拭き、自動ゴミ収集も付いてコスパがすごい。N8+↓
N8 PRO+とN8+の仕様比較
モデル | N8 PRO+ | N8+ |
---|---|---|
サイズ | 353×353×93.6mm | 353×353×93.6mm |
清掃音 | 58dB | 67dB |
電源方式 | 3200mAh(リチウムイオン電池) | 3200mAh(リチウムイオン電池) |
最大稼働時間 | 約110分(*1回の最大清掃時間) | 約110分(*1回の最大清掃時間) |
充電時間 | 約4時間 | 約4時間 |
マッピングシステム | True Mapping | True Mapping |
3D物体回避テクノロジー | ○ | × |
クリーニングモード | オート清掃 ・エリア清掃 ・カスタム清掃 | オート清掃 ・エリア清掃 ・カスタム清掃 |
吸引口タイプ | メインブラシ | メインブラシ |
ダストボックス容量 | 420ml(ロボット掃除機本体) | 420ml(ロボット掃除機本体) |
ゴミ自動収集 | あり | あり |
V字型メインブラシ | あり | あり |
マップ作成 | あり | あり |
パッケージ内容 | ロボット掃除機 充電台 サイドブラシ×2 水タンク クリーニングモップ 使い捨てクリーニングモップ×10 モッププレート 高性能フィルター(交換用) カッター付きメンテナンスブラシ | ロボット掃除機 充電台 サイドブラシ×2 水タンク クリーニングモップ 使い捨てクリーニングモップ×10 モッププレート 高性能フィルター(交換用) カッター付きメンテナンスブラシ |
まとめ
エコバックスのDEEBOT N8 PRO+とN8+の違いを紹介しました。
基本的にはN8 PRO+のほうが性能は上で、障害物などの回避能力と静音性がN8+より優れています。
ただ、例えばN8 PRO+は仕様的にはコード類を避けるとなっていますが、コードの種類などによっては上手くいかないケースもあるようです。
また、回避能力がアップしたために、床まで下がっているカーテンを認識して、カーテン下を掃除してくれないという口コミもあります。
その辺りを認識したうえで、ご自身の部屋の状況とも照らし合わせながら検討するのが良いと思います。
ただ、N8 PRO+のほうが基本的に価格は上ではあるものの、ショップによってはN8 PRO+のほうが安く販売されていることがあります。
なので、その時々で安いほうを選ぶというのも十分アリだと思います。
障害物検知性能や静音性がアップ。N8 PRO+↓
掃除に床拭き、自動ゴミ収集も付いてコスパがすごい。N8+↓